LEDの電光掲示板、交通関連への利用

LEDの電光掲示板、交通関連への利用
LEDは、ダイオード(電流を一定方向だけに流す作用を持つ電子素子)の一種で、順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子です。

発明された当初(1962年)は、赤色のみでしたが、1972年に黄緑色、1990年代初めに青色LEDの半導体が発明されました。

青, 緑, 赤の LED
▲青, 緑, 赤の LED

当初は輝度が小さかったため電子機器の動作表示灯などの屋内用途に限られいましたが、赤色や黄緑色の高輝度タイプのものが実用化されてからは、屋外でも電球式に変わり、電光掲示板に採用され、さらには駅の発車標などにも使用されるようになりました。

駅の発車案内表示板や空港の発車案内板などには従来の反転フラップ式や字幕式に代わり、鉄道車両やバスの行先表示、タクシーの実空車表示器(スーパーサイン)などには従来の幕式に代わり普及しています。

現在でもLED方向幕と呼ばれることがあります。

最初に登場したLED表示機は赤色・黄緑色・橙色の3色(橙色は赤色と黄緑色LEDによる)表示方式でした。

赤色LEDと黄緑色LEDにより、3色目の橙色が表現されているもので、俗に「3色LED方式」とも呼ばれます。

ただし、実際は2色のLEDを用いているため、工業製品などでは「2色LED」(2C-LED) とも呼称されます。

その後、白色LEDを搭載したものや、単色で赤・青・緑、二色混色で黄・シアン・マゼンタ、三色混色での白の計7色を表示するマルチカラーLEDとされるもの、さらに高輝度の赤色・青色・緑色LEDによりあらゆる色を表示可能にしたフルカラーLEDのものも登場しました。

フルカラーLEDは、近年主流となりつつあります。

路線バスは鉄道ほど表示種別もなく、多くの発色を必要としないため、「3色LED」を使用しつつ、交通の妨げとなりにくい橙をメインに使用する方式でしたが、近年ではフルカラーLEDを採用する例も出てきています。

青, 緑, 赤の LED
▲3色LED方式(種別部分はフルカラーLED方式)を用いた駅の発車標
 (東京メトロ有楽町線市ケ谷駅)

青, 緑, 赤の LED
▲フルカラーLED方式を用いた新幹線N700系電車のLED式側面行先表示装置


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参考文献(Wikipedia);
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)
https://bit.ly/2Srqe0Z

ダイオード(diode)
https://bit.ly/2wciOpv