【防犯】ピッキングの現状と対策

【防犯】ピッキングの現状と対策
錠前を、鍵を使わずに、また破壊せずに、ピックなどの器具を用いて開錠することを「ピッキング」と言います。

シリンダー錠のピッキング
▲シリンダー錠のピッキング

ピッキングを用いた解錠による住居侵入は、ドアや窓ガラスの破壊による侵入などと比較すると外観上、侵入を察知されることが少なく、窃盗犯が屋内を物色中の安全を確保しやすくなります。

一方、鍵屋では、顧客が鍵を紛失した際にアフターサービスなどとして普通に行われており、講習会なども開かれています。

典型的なシリンダー錠の場合、「ピック」「テンション」と呼ばれる器具を併用し、熟練すれば10秒程度での解錠も可能とされます。

「ピック」はタンブラーを押してシアラインを整えるための道具で、鍵山の代わりをします。

「テンション」はシリンダーを回転させ、ピンが移動するのを防ぐための道具です。

ピッキングツール(L字型:テンション、その他:ピック)
▲ピッキングツール(L字型:テンション、その他:ピック)

1つ1つのピンを動かしてシアラインを整えるピックに対し、「ピックガン」は全てのピンに衝撃を与え、一瞬シアラインを整えてシリンダーを回す道具です。

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ピックガン(アニメーション)
▲ピックガン(アニメーション)

ピッキングに対応して全国防犯協会連合会は防犯性が高いと認定したものをCP認定錠、CP-C認定(シリンダ錠)として認定を行なっています。

これらには、従来のタンブラー錠を改良したものや電子ロックなど様々なタイプのものがあり、従来型のドアにも大掛かりな工事なしに取り付け可能な商品も出始めています。

このような錠前では、本職の鍵屋にとっても、ピッキング解錠は困難で、破壊による解錠が用いられることもあります。

日本では2003年に「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」(ピッキング防止法)が制定され、開錠道具の所持は、錠前業者が業務で使うなどの正当な理由が無い場合は違法行為となりました。

同法ではドライバー、バール、電動ドリルなどの工具でも見咎められる場合があります。

ピッキング対策を講じても、手口の異なるサムターン回し・カム送り解錠や鍵の破壊による侵入があり得ます。

また、扉や蝶番を破壊する手口もあり、さらに扉以外の窓やベランダからの侵入などもあり得ますので、総合的な防犯対策は必要です。


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参考文献;
公益法人 全国防犯協会連合会
http://www.bohan.or.jp/

Wikipedia
ピッキング行為
https://bit.ly/2UpTrLc
サムターン回し
https://bit.ly/2RTHmMp

https://bit.ly/2tw44ks
錠前
https://bit.ly/36TtgPh

全国防犯協会連合会
https://bit.ly/2OrbZXD
ピッキング防止法
https://bit.ly/2UqeaOD