「回転扉」の長所と利用状況

「回転扉」の長所と利用状況
「回転扉」は、回転軸を中心に二枚から四枚の扉を放射状に設置し、それが円筒形の風除室内で回転する事で室内と室外の遮断を維持したままの出入りを実現します。

上から見た構造図
▲上から見た構造図

他のドアと同様、手動式と自動式がありますが、安全の為に極力軽量である事が望ましいです。

冬の寒さの厳しい北ヨーロッパで誕生、発展し、日本では、空調効果を高めるために大型商業施設や超高層ビルで導入されることが多いです。

回転扉を導入する利点としては、「建物の密閉性を維持して冷・暖房の空調効果を高めること」と
「外から吹き込む風によって建物内の部屋のドアが開きにくくなる現象を防げること」が挙げられます。

また、東京ドームのような空気膜構造式ドーム建築物(室内の気圧を高めて屋根のドームを膨らませるもの)でも空気漏れを防ぐために通常の出入口用にも回転扉が用いられています。

大径化や楕円形にすることで車いすの出入りに配慮したものや、引き戸と組み合わせて自動車など大型物品の搬入を可能にするもの、非常時には扉を畳んで出入り口を開放することのできるもの、個人認証などと組み合わせたセキュリティ用途のものなど様々な種類があります。
トルコの回転ドア
▲トルコの回転ドア


▲ロンドン・シティーホールの回転ドア(動画)

日本では、2004年3月に六本木ヒルズ森タワーの自動回転扉で発生した事故以降、ヒルズをはじめとして自動回転扉をスライド式自動扉に改造するなどして撤去する例があります。

森タワーの回転ドア
▲森タワーの回転ドア
(事故後の2004年4月に撮影[使用停止時])


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参考文献(Wikipedia);
回転扉;
https://bit.ly/3b6RBEH

シティ・ホール (ロンドン)
https://bit.ly/2UjOyDh

六本木ヒルズ森タワー
https://bit.ly/2vO8OCV