意外と歴史のある「自動ドア」

意外と歴史のある「自動ドア」
電気などの動力によって開閉する扉を「自動ドア」と言います。

人や物の接近を自動的に検出して扉が開き、通過を確認して扉が閉じる機構を持つ設備もあります。
「自動ドア」

また日本のタクシーのように動力が運転手による人力であってもドアに直接触れずに開閉操作できるものを自動ドアという場合もあります。

古く紀元前100年ごろには、ヘロンが祭壇の火の強弱を利用して空気圧の力で神殿の扉を開閉させる装置を開発していたことが知られています。

日本では、古くは飯塚伊賀七のからくり時計において、朝夕に鐘と太鼓で時間を知らせると同時に家の門を開閉したとされ、復元品がつくば市立谷田部郷土資料館に所蔵されています。

昭和初期には航空母艦(加賀、赤城など)の一部の格納庫の防火防弾用として用いられました。

また1926年の山手線の電車や、1927年の東京地下鉄道1000形電車には、空圧式の自動ドアが使用されたとの記録があります。

建物では、日劇前の東芝営業所玄関に、光線スイッチ起動による自動ドアが設置されました。

また建物に対しては、1957年に油圧式、空圧式の自動ドアが開発され、新築ビルの玄関などに使用されるようになりました。

スライドする引戸形式のものが多いですが、回転式、蝶番(ヒンジ)を用いた折戸や観音開きを含むスイング式、グライドスライドのものもあります。


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参考文献;
自動ドア(Wikipedia)
https://bit.ly/2S0FzWw

文化財展示施設(茨木県)
https://bit.ly/2M3JH4h
谷田部郷土資料館パンフレット(PDF)
https://bit.ly/2EsepzO