観音開きドアと用途

観音開きドアと用途
ドアや窓の「両開き」のことを「観音開き(かんのんびらき)」と言うことがあります。

2枚の板が、それぞれ左右の端部を軸に、中央から左右に回転する開き方です。

この名称は、観音菩薩像を納めた厨子(ずし)の多くが、このような形の扉を持っていることから来ています。

木造弥勒菩薩半跏像を収める厨子の観音開き扉(興福寺)
▲木造弥勒菩薩半跏像を収める厨子の観音開き扉(興福寺)

扉の場合、ひと組の開き扉が、左右の枠に設けられた丁番を軸として、中央からそれぞれ逆方向に回転して開閉します。

片開き扉と比べ、幅の広い開口を得られますので、店舗などの人の出入りが激しい場所や、大型の荷物の搬入が必要な場所などで用いられます。
観音開き

また、同じ大きさの開口に用いる場合には、片開き扉と比べて扉1枚あたりの開閉面積(範囲)を小さくすることができるため、狭い場所にも有効です。

この開き方をするガラス窓で、床面まであり、扉の役割も果たすものは、フランス窓(フレンチウィンドウ)フランス扉(フレンチドア)とも呼ばれ、バルコニーやテラスへの出入口に設けられることが多いです。

フレンチウィンドウ
▲フレンチウィンドウ


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参考文献;
Wikipedia
観音開き
https://bit.ly/2DxUEWN
厨子(ずし)
https://bit.ly/2XWis02
両開き
https://bit.ly/2OwV0n9