実用的でデザインも追及できる「合わせガラス」

実用的でデザインも追及できる「合わせガラス」
「合わせガラス」は、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み、接着したガラスのことです。

高速道路での衝突事故や列車脱線事故など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくいため、自動車のフロントウインドシールドや路線バスの前面行先表示器ガラス、鉄道車両の前面および側面ガラス、情報機器のモニター用ガラス、防犯ガラスとして用いられます。

「自動車のフロントウインドシールド
▲自動車のフロントウインドシールドにできた合わせガラスの蜘蛛の巣状のヒビ

また、中間膜の特性を変更することにより、紫外線・赤外線の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能です。

ただし、その性質上リサイクル(分別)し辛く、使用後は産業廃棄物として処理されることが多いです。

高高度を飛行するジェット旅客機のコックピットでは、合わせガラス式ウィンドシールドの中間層に、透明な電熱シートを加え加熱することで、低温脆性(低温でガラスが脆くなること)と外部表面の氷結を防いでいます。


▼「合わせガラス」を利用してできた美しい「デザインガラス」は好評です。

・和紙ガラス
https://bit.ly/2XWN29H
和紙ガラス

・絹ガラス
https://bit.ly/37DXS98
絹ガラス


・石材の光壁
https://bit.ly/2XYYqlx
石材の光壁



参考文献;
合わせガラス(Wikipedia):https://bit.ly/2OVmCBl