トイレ個室のカバン掛けが「二重」になった意外な理由

トイレ個室のカバン掛けが「二重」になった意外な理由
先日、トイレの個室のドア内側にあるフックが
ツイッターで話題になっていました。

「フックが2段になっているが、これはいったい何のためだろう?」

戸当りフック(スガツネ工業製)
▲戸当りフック(スガツネ工業製)

あるツイッターユーザーが、
「これは盗難防止の対策で、昭和後期に普及したもの」
と投稿して、反響を呼んでいます。

こうした情報に、ツイッターにはさまざまな声が寄せられていました。

「下が鞄、上が上着用だと思ってました」

「分かっていても、荷物が多くて重い時は
引っ掛かりがある上にかけちゃうんですよね」

「フックの改良や上から覗けないように天井まで壁を伸ばしたりして、
窃盗など犯罪をおこしにくい環境に変えてきたんですね」

実際のところ、トイレの中の2段フックは防犯対策のためなのでしょうか。

幾つかのメーカー様によると

「先端にゴムが付いた長く伸びている部分はドアの緩衝
(衝撃を和らげること)が目的の『戸当り』、下の短い方が
荷物をかける『フック』」で、盗難防止の目的は無いとのことでした。
戸当り帽子掛け(杉田エース製)
▲戸当り帽子掛け(杉田エース製)

ところが、大阪市中央区の建築金物メーカー、シブタニ様に、
フックが2段になった経緯をご存知の方がいらっしゃいました。

その方によると、
「当初は1本だけで、ドアストッパーの機能と物をかける機能を
兼用していたのですが、盗難が増えたため、2本にして、
上から取りにくい形状にしたのが現在の製品です。」

戸当り(シブタニ製)
▲戸当り(シブタニ製)

他のメーカーさんでも、もっと年配の方に聞くことができれば、
違う回答が得られたかもしれません。

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「フック」

参考文献
Jタウンネット(2019/11/10)
「盗難防止のためだった? 
トイレ個室のカバン掛けが『二重』になった意外な理由」
https://bit.ly/34UImDO

スガツネ工業株式会社
https://bit.ly/2X4D5H5
杉田エース株式会社
https://bit.ly/2qH1aYr
株式会社シブタニ
https://bit.ly/2Q97n9Z

Wikipedia;
フック(Hook)
https://bit.ly/2FEQsrx
帽子掛け
https://bit.ly/2MqI6o4