光の具合で表情を楽しむ「ステンドグラス」

光の具合で表情を楽しむ「ステンドグラス」
「リフォームの際、『ステンドグラス』を窓ガラスや室内ドア、
間仕切りに使っていただくと全然グレードが違います。
爽やかでどんな住宅にでも合うようにしたい」

そう語るのは、30年以上、
独学で「ステンドグラス」を手掛けている
うたたね工房の後藤由比子氏です。

個人宅の花をモチーフとした事例では、
デリケートな淡い色で仕上げました。

見上げた時と見下ろした時でガラスの色が変わるのが特徴です。

「ミュシャ風にしました。お花でも、ガラス次第で
淡くシンプルにできる印象を持った事例です。」(後藤氏)

また、細いラインがポイント。

ぴったりガラスを入れないと隙間が生じるため、
非常に正確さが求められます。

「ラインが太いと、ごまかしがきくけど、細いとそうもいきません。
狂いなくすごく正確に入れます」(後藤氏)

個人宅の花をモチーフとした事例「ステンドグラス」
▲淡い色が特徴的な「ステンドグラス」。
 細いラインのため正確にガラスを入れないと浮いてしまう(左)
 上部の透明部分は、ポップな配色でコンクリート内部を軽やかに表現(右)

仕事を始めた頃は、電話でアポイントを取り、
自分の作品をまとめたファイルを持っていくという
営業活動を行っていました。

その頃の作品が、グラデーションの美しい、
シンプルで細長い三角形のステンドグラスです。

窓の向こうにある駐車場の目隠しを兼ねており、
厚いガラスに砂をかけています。

上部の透明部分は、ポップな配色で
コンクリート内部を軽やかに表現しています。

「面白がって会ってくださった方です。
ガラスアートとして建築に取り入れました」と振り返る後藤氏。

今も音楽やダンスを楽しむことができる
フリースペースとして貸し出されています。

「ガラスを選ぶ時が一番楽しいです。
絶対ガラスは自分の目で一枚ずつ見ます。あるものは全部見たいくらい。
年月が経っても飽きない、シンプルなものが好きです」(後藤氏)

うたたね工房の後藤由比子氏「ステンドグラス」
▲店内で販売している「ステンドグラス」。
 光の具合で色の表情が変わります。

レンタルスペースの三角窓の事例「ステンドグラス」
▲レンタルスペースの三角窓。
 窓の向こうに駐車場があるため、目隠しとしてサンドブラストで
 グラデーションをつけながら目立たなくしています。



▽強化ガラスに着色ガラスを挟んだ三層構造の「ステンドグラス」。
 多数の商品をご用意しております。お気軽にお問合せください。
https://bit.ly/2vajMit
強化ガラスに着色ガラスを挟んだ三層構造の「ステンドグラス」

参考文献;
リフォーム産業新聞(2018/8/20)
「光の具合で表情楽しむ」
https://bit.ly/2kcPwBC

うたたね工房
http://utatane-studio.com/

wikipedia;
ステンドグラス(stained glass)
https://bit.ly/1JLOknu
アルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)
https://bit.ly/1fQ7nq6