「薄明」の名称と分類

「薄明」の名称と分類
薄明(はくめい)は、日の出のすぐ前、日の入りのすぐ後の、空が薄明るい(薄暗い)時のことです。
大気中の塵による光の散乱により発生します。

英語のトワイライト(twilight)も薄明のことです。

日の入りのすぐ後(台湾台北)
▲日の入りのすぐ後(台湾台北)

日の出前においては黎明(れいめい)、払暁(ふつぎょう)、彼者誰(かわたれ)、明け(あけ)、夜明け(よあけ)、暁(あかつき)、東雲(しののめ)、曙(あけぼの)などの名があります。

一方、日の入り後については黄昏(たそがれ)、夕暮れ(ゆうぐれ)、日暮れ(ひぐれ)、薄暮(はくぼ)といった語があります。

日の出前の「彼者誰(かわたれ)」は「彼は誰」、日没後の「黄昏(たそがれ)」は「誰そ彼」が元々の意味であり、いずれも薄暗くて人の見分けがつきにくいことから、このように呼ばれます。

また、日の入り後については宵あるいは宵のうちとも言い、日没直後は宵の口とも言います。

さらに、この時間帯は逢魔時(おうまがとき)あるいは大禍時(おおまがとき)とも呼ばれており、化け物や妖怪などの魔物に出会いやすい時間だと考えられてきました。

日の入りのすぐ後(神戸港)
▲日の入りのすぐ後(神戸港)

日の出前(長崎港)
▲日の出前(長崎港)

薄明の分類は、太陽高度(太陽の中心位置と地平線との角度)により、以下の3つが定義されています。

  • 市民薄明(常用薄明、第三薄明) Civil twilight 太陽高度-50分~-6度。まだ十分に明るさが残っていて、人工照明がなくても屋外で活動ができる明るさ。
     「50分」は太陽の視半径「16分」に、地平線付近の大気差「34分」 を加味した角度であり、これだけ地平線の下に入っている時が日の出・ 日の入り(太陽の上端が地平線に接した時)ということになります。
  • 航海薄明(第二薄明) Naval twilight(Nautical twilight)太陽高度-6度~-12度。海面と空との境が見分けられる程度の明るさ。
  • 天文薄明(第一薄明) Astronomical twilight 太陽高度-12度~-18度。6等星までを肉眼で見分けられる暗さになる前の明るさ。

薄明の分類
▲薄明の分類

理科年表では、江戸時代の明け六つ、暮六つに相当する時間として、太陽高度が-7度21分40秒になる時刻を夜明け・日暮れとしています。

高緯度地方では、日が沈まずに薄明にならない場合や、沈んでも天文薄明や航海薄明にならない場合(白夜)もあります。

近年の都市部では、人工照明によって空が明るく照らしだされ、深夜になっても完全に暗い空にならない地域も多くなっています。

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参考文献(wikipeida);
薄明(はくめい)
https://bit.ly/3pl3gGI

日の出(ひので)
https://bit.ly/2YeGkNk

日の入り(ひのいり)
https://bit.ly/3phrYYC

トワイライト(twilight)
https://bit.ly/3qQgGLm

黎明(れいめい)
https://bit.ly/3pknccE

彼は誰時(かはたれどき)
https://bit.ly/39ZoCTv

夜明け(よあけ)
https://bit.ly/3iKCHbr

暁(あかつき)
https://bit.ly/3qRLATE

東雲(しののめ)
https://bit.ly/3sXubL8

曙(あけぼの)
https://bit.ly/2M0YC2c

黄昏(たそがれ)
https://bit.ly/3qSInmq

夕暮れ(ゆうぐれ)
https://bit.ly/2Y90MiI

日暮れ(ひぐれ)
https://bit.ly/3qOvIB5

薄暮(はくぼ)
https://bit.ly/3c8iCdL

逢魔時(おうまがとき)
https://bit.ly/3piqOfd

白夜(はくや、びゃくや)
https://bit.ly/36cDME1