バキュームエンジン

バキュームエンジン
バキュームエンジン(vacuum engine)は、18~19世紀(諸説あり)、幾多の熱機関がはびこる中で開発された外燃機関の一種です。

バキュームエンジンのアニメーション
▲バキュームエンジンのアニメーション

シリンダヘッドに開閉する給排気口を持ちます。

吸気行程で給排気口の前に設置されたトーチやバーナ等の熱源から燃焼ガス等の熱気をシリンダ内に取り入れ、ピストンが下死点付近に来たときに給排気口を閉塞し、熱気の冷却時の減圧によってピストンがクランク側から大気圧によって押されて回転力を得ます。

その後、熱気が圧縮される前に給排気口を開き、慣性力により動くピストンで押し出して排気し、再び吸気行程へ戻ります。

作動時にシリンダの給排気口から炎を吸い込む様からflame licker、ドイツ語でFlammenfresser(火を喰らうもの)とも呼ばれます。

残念ながら、電気モーター、ガソリンエンジン等に比べて実用性に乏しく、現在では、おもちゃや模型の動力源、あるいはこのエンジンそのものをおもちゃとして楽しむために用いられ、栃木県壬生町のおもちゃのまち「バンダイミュージアム」等でその名残を見られます。

トーマス・セイヴァリの蒸気の凝縮を利用した揚水装置もバキュームエンジン(真空機関)と呼ばれます。

flame-licker エンジン
▲flame-licker エンジン


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▽参考動画(注意:音が出ます。)


参考文献;
バンダイミュージアム
https://bit.ly/36lBemj

wikipedia;
バキュームエンジン(vacuum engine)
https://bit.ly/36lBcLd
外燃機関
https://bit.ly/2Il6864
軽井沢ワールドトイミュージアム
https://bit.ly/3kcG0ap
おもちゃのまちバンダイミュージアム
https://bit.ly/2IfUABk
トーマス・セイヴァリ(Thomas Savery)
https://bit.ly/3eQTW95