先割れスプーンの普及

先割れスプーンの普及
スプーンの一種である「先割れスプーン」は金属製のもののほか、コンビニなどではプラスチック製のものも見受けられます。

先割れスプーン(spork)
▲先割れスプーン(spork)

名前の由来であり最大の特徴として、先端が三つ又に割れており、スプーンでありながらフォークとしても使用できるいわゆる「spork」と、先端部に溝と穴とが穿(うが)たれ、特に果物の種を取り出しやすいことから、メロンやスイカを食べる際に使われる「先割れスプーン」が存在します。

「spork」
▲いわゆる「spork」

「先割れスプーン」
▲いわゆる「先割れスプーン」

「spork」は、麻痺などにより箸が使えない人には、指先の力が無くても料理をすくったり引っ掛けたり突き刺して口に運べる便利な食器であることから、介護用品としても利用されています。

また箸文化に不慣れな人がラーメンなど、箸を使うことを前提とした麺料理を食べる際にも便利です。

少々不器用に扱っても食事しやすいことから、幼児用食器としても利用されます。

フォーク状になっている「先割れスプーン」は、日本では比較的後になって登場したものです。

日本国内での初期の学校給食では、「突き刺して食べる」ことと「すくって食べる」という二通りに使えるという利便性を買われ、1950年代頃より先端部がM字状になっている「先割れスプーン」が用いられましたが、1990年代からは実用的な「spork」が一般的となりました。

「先割れスプーン」は幼児や児童向けの食事風景や、コンビニエンスストアの弁当、また介護の場でも利用されています。

プラスチックの先割れスプーンはしばしば使い捨てで、金属と木の先割れスプーンは洗って何度も利用することを意図しています。

木の先割れスプーンでも大きなものは、家庭の食卓でサラダやマッシュポテトなど椀に盛られた料理を、各々の皿に取り分ける際にトングと共に使われる場合もあります。

飾り立てられた種類のものは、しばしばアイスクリームフォークとして売られています。

金属の先割れスプーンは、時々「グレープフルーツスプーン」と呼ばれ、グレープフルーツを食べるときに使われます。

グレープフルーツの消費拡大は、このすくって突き刺すコンビネーションの器具によるところも大です。

縁の一部にのこぎり状のエッジを付けられたスプーンも「グレープフルーツスプーン」と呼ばれます。
「グレープフルーツスプーン」

プラスチック製で使い捨ての先割れスプーンは、多くのファーストフードレストラン、コンビニ弁当、レストラン、学校食堂でも見られます。

先割れスプーンは消費者向けでも購入可能で、ピクニックのような行事でしばしば見られます。

プラスチック製は、武器に加工するのが難しいため、刑務所でも普及しています。

先割れスプーンは、フォークとスプーンより場所を取らず、特に軽いタイプのものは、低予算旅行者の間で人気が高く、ことチタン製はアウトドア用品の店で、折り畳み式など「登山などの荷物の軽量化」を目指した製品が見られます。


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参考文献(wiikipedia);
先割れスプーン
https://bit.ly/3hSEOsN
グレープフルーツスプーン(Grapefruit spoon)
https://bit.ly/2NnhVQm