「強化ガラス」の性質と利用状況

「強化ガラス」の性質と利用状況
「強化ガラス」は、一般的なフロート板ガラスに比べ、3~5倍程度の強度を持ちます。

破損しても粒状になり、フロート板ガラスに比べ、安全なため、車両や学校、クレーンゲーム筐体などで利用されています。

強化ガラスは構造上、加工出来ないため、強化処理は製品製造工程の最後で行われます。

表面が圧縮によって強化されているため、未強化ガラスと比べて破壊に至るための力は大きくなりますが、外部からの衝撃などで発生する細かな傷などで、圧縮層を超えて割れが進行すると、内部には逆に引っ張りの力が存在しているため、ガラス全体が瞬間的に破砕することがあります。

強化ガラスは、破砕しても、角の無い小さな粒状になりますので割れた時の安全性からすると好ましい特徴と言えます。

ポンチで加撃した場合の割れ方
▲ポンチで加撃した場合の割れ方

破損時は、ガラス全体が破損してしまうため、防犯上の性能は低いですが、自動車の窓には広く利用されています。

前面のウィンドシールドは、事故時に粉々に割れた強化ガラスが一瞬にして視界を奪い、その後の対処が遅れがちになることや、破片が運転者や助手席の乗員の眼球を直撃して失明する事故も多発したため、その後は合わせガラスの使用が義務化されています。

事前に、飛散防止フィルムを貼っておくことで、破損した場合の周囲へのガラスの飛散を防いでくれます。

フィルム面は傷か付きやすくなりますが安全のため、弊社の強化ガラスドアにはすべて、飛散防止フィルムを貼らせていただいております。

▼「ガラスドア」をご希望の場合は、お気軽にお問合せください。
https://www.glass-door.jp/
glass-door.jp「ガラスドア」

参考文献;
強化ガラス(wikipedia)
https://bit.ly/39UVMBY

風冷強化ガラスの見分け方(中島硝子工業株式会社)
https://bit.ly/3bXIPJy