欄間(らんま)の目的、設置例

欄間(らんま)の目的、設置例
日本の建築様式のひとつに「欄間(らんま)」があります。

採光、通風、装飾といった目的のために天井と鴨居との間に設けられる開口部材です。
「欄間(らんま)」

部屋と部屋との境目や、部屋と廊下や縁側との境目に設けられ、障子、格子、透かし彫り等の彫刻を施した板を嵌め込みます。

・高知城:
高知城

・西本願寺「白書院」(伝伏見城遺構):
西本願寺「白書院」(伝伏見城遺構)

・仁和寺宸殿上段の間:
仁和寺宸殿上段の間

欄間に嵌め込まれる障子は欄間障子、格子は欄間格子と呼ばれますが、このような建具が単に欄間と呼ばれることもあります。

奈良時代から寺社建築において採光を確保するために用いられたと考えられ、後に貴族の住宅建築にも用いられるようになり、江戸時代以降には一般住宅にも採り入れられました。

ガラスドアの上部に設けられる固定ガラスは「欄間ガラス」と呼ばれます。
ガラスドアの上部の欄間ガラス

ガラスドアの上部の欄間ガラス

ガラスは重いので、動くドアを天井まで届かせると、支持金具や建築物への負荷が大きくなることが多く、その場合、上部を欄間にし、ドアを小さく軽くすることで操作性を良くできます。


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ビヨンド(Beyond)
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参考文献;
高知城(こうちじょう)
http://kochipark.jp/kochijyo/

西本願寺(にしほんがんじ)
http://www.hongwanji.or.jp/

仁和寺(になんじ)
http://www.ninnaji.jp/

Wikipedia;
欄間(らんま)
https://bit.ly/2sFXTK2

高知城
https://bit.ly/37eCRRV

西本願寺
https://bit.ly/2TKysT0

仁和寺
https://bit.ly/36dETjV