イチゴ収穫、座ったままで。障害者や高齢者就農促す。

イチゴ収穫、座ったままで。障害者や高齢者就農促す。
佐賀県で、高齢者や車椅子の人も
楽にイチゴの収穫ができる栽培システムの実証実験が始まります。

栽培用のプランターを台座ごとベルトコンベヤーで循環させるため、
動き回らず定位置で作業ができる仕組みです。

省力化を進め、高齢者や女性、障がい者の就農を支援することが狙いです。

イチゴの自動栽培システム
(導入されるイチゴの自動栽培システム。
 プランターが手前の作業スペースに移動してきます。)

このシステムは、大阪市の農業プラント設計のヤンマーグリーンシステム様が
約7年かけて開発しました。

約500平方メートルのビニールハウスの場合、
横5メートルほどのプランター台が左右に各68個並び、ゆっくり循環。

台の高さは80センチほどで、変更可能。

腰を折り曲げたり、ひねる動きが大幅に減り、
低く設定すれば、椅子や車椅子に座った状態でも収穫が可能です。

プランターとプランターの間隔を詰めることができるため、
従来の1.5倍前後の収量が実現可能といいます。
椅子や車椅子に座った状態でも収穫が可能

課題はコスト面で、500平方メートル規模の場合、
現状、システムだけで約1000万円かかります。

イチゴ栽培用にシステム開発したのは、
付加価値の高い作物でなければ採算が合わないためです。

今回の実験は、JAさがグループがみやき町の遊休地を買い取り、
既存のビニールハウスを改修して2000平方メートル規模で行います。

「さがほのか」の苗を育て9月に定植、11月から収穫します。

コストダウンが進めば、一般農家への普及がはかれます。

みやき町は今後、独自に施設を造り、どのイチゴが収穫に適しているかを
人工知能(AI)で判別するシステムの導入や、端境期に収穫する「夏イチゴ」の
栽培も検討しているといいます。

九州はイチゴの主要産地ですが、イチゴ農家は減少傾向にあります。

佐賀県いちご部会の会員数は2018年が757人で20年前から半減。

栽培面積も半分の145ヘクタールに減りました。

こうした状況を受け、佐賀県はJAなどと協力して新規就農者を支援する
「トレーニングファーム」を設置。

3月には白石町にイチゴのトレーニングファームがオープンし、
4組5人が2年間、栽培技術や経営を学びます。

園芸作物は新規就農者にとって比較的参入しやすい分野。

佐賀県は、11億3445万円の予算を組み、
ロボットや人工知能(AI)を活用したスマート化事業も進めます。

生産性の向上と人手不足の解消をはかり、
障がい者が農業に従事する「農福連携」にもつなげたい考えです。

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参考文献;
日本経済新聞(2019/4/11)
「イチゴ収穫 座ったままで、障害者や高齢者就農促す」
https://s.nikkei.com/2X3e2CR

Wikipedia;
イチゴ(苺)
https://bit.ly/2Uy14QH
佐賀県みやき町
https://bit.ly/2X6sLgi